シャワーを浴びて白濁した液に汚れた肌を洗い流した。
身体の奥にまだ快楽の炎が燻っている。
手淫で抜こうとしても満たされなかった。
俺は掻き回されなければ感じないカラダになった事に気付き、愕然とした。
一生こんな淫らなカラダを持て余しながら生きなきゃならんのか。
古泉の所為で。
フラつきながらバスルームを出ると、リビングで元凶たる古泉が待っていた。
その気遣わしげな表情を見て恨めしい気分になる。
誰の所為だと思ってる。原因はお前だぞ。
軽く目眩を覚えながら危うい足取りでヤツの側に歩み寄った。
古泉は俺を支えるに違いない。喰えない野郎だが意外に紳士だ。…行為の最中を除けば。
「大丈夫ですか?」
予想通り、程よく均整のとれた体に抱き留められる。
その熱っぽさに、ねだっているのは自分だけではないのだと安堵した。
俺は古泉の腕に捕らわれながら、普段なら死んでも言わないような台詞を呟いた。
「…古泉。正直に言え。俺の事、どう思ってる?」
自分でもどうかしてると思う。昨夜の熱で頭がイカれたのかもしれない。
古泉は少し驚いたらしい。眉を寄せて訝しげに尋ねた。
「…何故そんな事を訊くんです?」
「お前が俺に無体な事ばかりするからだ」
頬をつねりながら文句を言った。
古泉のする事は口では言えない事だらけで、思い出す度に死にたくなるような仕打ちが多い。
度々俺に好きだの愛してるだのと言うが、手酷く嬲られた後はその言葉は本物なのか?と疑いたくなる。
大体、何だってコイツは俺と一緒に居るんだろう。
そのルックスなら選り取りみどりだろうに、わざわざ男の俺を選ぶとは。
だが別に同性しか興味が無いという訳でも無さそうだし。
時々不安になるのだ。もしかしたら古泉の言動全てが演技なのではないかと。
全ては機関の任務の一環で、ハルヒの嗜好を満たし閉鎖空間を生まない為の工作ではないかと。
だが、既に俺の中で答は出ていた。今更気持ちを偽って何になるのだろう。
俺はもうとっくにこの男に堕ちてるのに。
ボンヤリと考え込んでいると、古泉が俺の頬に軽くキスした。
「訊くまでも無いでしょう?僕は好きでもない相手を一晩中啼かせ続ける程ヒマじゃありませんよ」
俺は昨夜の行為を思い出し、羞恥心で小刻みに震えた。
「………」
古泉は赤面する俺を満足そうに見つめ、首筋に顔を埋めてきた。
コラ、噛むな。イタイし痕が残るだろうが。それでなくてもそこら中に痕が残ってるのに。
身を捩って抵抗すると、吐息混じりの囁きが耳をくすぐる。
「赤くなった顔も可愛いですね」
憎たらしいヤロウだ。腹が立つので背中に爪を立ててやった。
古泉は全く堪えた様子もなく、むしろ嬉しそうに笑っている。
脱力した俺は、古泉の胸に凭れかかった。心なしか速めの鼓動が聴こえた。
じりじりと乾いた欲が込み上げてくる。
「…なぁ…」
「なんですか?」
古泉の瞳に見上げる俺の顔が映った。物欲しそうにねだる俺の顔が。
きっと、俺が望めば身を焦がすような快楽を幾らでも与えてくれるだろう。
はしたなく喉を鳴らし、震える声で懇願した。
「…もう一度、欲しい。……ダメか?」
「……いいえ。喜んで。何度でも貴方を満たして差し上げます」
古泉は妖艶な笑みを浮かべて俺のシャツに手を掛けた。
露わになった肌に喰いつく唇や髪を梳く掌の感触が心地良い。
俺は古泉に貪られながら、この男を独占出来る極上の歓びに恍惚の吐息を洩らした。
身体の奥にまだ快楽の炎が燻っている。
手淫で抜こうとしても満たされなかった。
俺は掻き回されなければ感じないカラダになった事に気付き、愕然とした。
一生こんな淫らなカラダを持て余しながら生きなきゃならんのか。
古泉の所為で。
フラつきながらバスルームを出ると、リビングで元凶たる古泉が待っていた。
その気遣わしげな表情を見て恨めしい気分になる。
誰の所為だと思ってる。原因はお前だぞ。
軽く目眩を覚えながら危うい足取りでヤツの側に歩み寄った。
古泉は俺を支えるに違いない。喰えない野郎だが意外に紳士だ。…行為の最中を除けば。
「大丈夫ですか?」
予想通り、程よく均整のとれた体に抱き留められる。
その熱っぽさに、ねだっているのは自分だけではないのだと安堵した。
俺は古泉の腕に捕らわれながら、普段なら死んでも言わないような台詞を呟いた。
「…古泉。正直に言え。俺の事、どう思ってる?」
自分でもどうかしてると思う。昨夜の熱で頭がイカれたのかもしれない。
古泉は少し驚いたらしい。眉を寄せて訝しげに尋ねた。
「…何故そんな事を訊くんです?」
「お前が俺に無体な事ばかりするからだ」
頬をつねりながら文句を言った。
古泉のする事は口では言えない事だらけで、思い出す度に死にたくなるような仕打ちが多い。
度々俺に好きだの愛してるだのと言うが、手酷く嬲られた後はその言葉は本物なのか?と疑いたくなる。
大体、何だってコイツは俺と一緒に居るんだろう。
そのルックスなら選り取りみどりだろうに、わざわざ男の俺を選ぶとは。
だが別に同性しか興味が無いという訳でも無さそうだし。
時々不安になるのだ。もしかしたら古泉の言動全てが演技なのではないかと。
全ては機関の任務の一環で、ハルヒの嗜好を満たし閉鎖空間を生まない為の工作ではないかと。
だが、既に俺の中で答は出ていた。今更気持ちを偽って何になるのだろう。
俺はもうとっくにこの男に堕ちてるのに。
ボンヤリと考え込んでいると、古泉が俺の頬に軽くキスした。
「訊くまでも無いでしょう?僕は好きでもない相手を一晩中啼かせ続ける程ヒマじゃありませんよ」
俺は昨夜の行為を思い出し、羞恥心で小刻みに震えた。
「………」
古泉は赤面する俺を満足そうに見つめ、首筋に顔を埋めてきた。
コラ、噛むな。イタイし痕が残るだろうが。それでなくてもそこら中に痕が残ってるのに。
身を捩って抵抗すると、吐息混じりの囁きが耳をくすぐる。
「赤くなった顔も可愛いですね」
憎たらしいヤロウだ。腹が立つので背中に爪を立ててやった。
古泉は全く堪えた様子もなく、むしろ嬉しそうに笑っている。
脱力した俺は、古泉の胸に凭れかかった。心なしか速めの鼓動が聴こえた。
じりじりと乾いた欲が込み上げてくる。
「…なぁ…」
「なんですか?」
古泉の瞳に見上げる俺の顔が映った。物欲しそうにねだる俺の顔が。
きっと、俺が望めば身を焦がすような快楽を幾らでも与えてくれるだろう。
はしたなく喉を鳴らし、震える声で懇願した。
「…もう一度、欲しい。……ダメか?」
「……いいえ。喜んで。何度でも貴方を満たして差し上げます」
古泉は妖艶な笑みを浮かべて俺のシャツに手を掛けた。
露わになった肌に喰いつく唇や髪を梳く掌の感触が心地良い。
俺は古泉に貪られながら、この男を独占出来る極上の歓びに恍惚の吐息を洩らした。
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