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31 古キョン
───夏、そう。夏だ。

俺は今暑くてたまらない

正直この服ごと脱ぎ捨ててすっぽんぽんになりたい気分だ

幸いハルヒを含め女性人は今居ない……いないのだ、が…

古泉「どこへ行ったのでしょうね?涼宮さん達・・・」

キョン「よせ、顔を近づけるな。余計暑苦しい。」

そう、コイツが居た。

別に男同士、どうってことない気はするのだが

なぜかコイツの前だけでは裸になれないのだ。これが体内の危険信号ってヤツか。

古泉「暑いと思えばもう夏でしたね。そんな厚着では暑苦しいでしょう。」

微笑みながら話しかけてくるのはいつもの事だが

…この時ばかりはやけにニヤニヤしていた気がする

キョン「これが厚着っつーのは
     カッターシャツがセーターに見える魔法でも使ったのか?」

古泉「はい、とっても暑そうですから。」

古泉…面目そうに見えるが天然なのか?

そうならぜひともそのおちゃらけ魔法を解いてもらいたいところだ

キョン「ん…ならお前が脱げばいいだろ、お前こそ暑くないのか?」

俺が聞き返すと古泉の口がニヤリと不気味な笑みを作る

古泉「ええ、とっても暑いですね。…そこでどうですか?」

古泉は手に持っていたオセロを俺に突きつけるよう出してきた

…持ってるならもっと早く出せよ

キョン「で、なにをだ?こんな暑い日にオセロなんざ
      よほどの商品が掛かってない限り勝つきはせんぞ。」

古泉「暑い日にオセロですか
     …なら、負けた方は脱ぐ……というのはどうでしょう?」

一つ言っておきたい

こんな暑い日にオセロを出したのはお前だ

キョン「脱衣麻雀ならず脱衣オセロってか…。」

まあハルヒが帰ってくるまでこのままダラダラするのも何だ

ここはこの男キョン、受けてたとうではないか!

キョン「いいぞ、その代わりお前がセットしろよ。」

古泉「ふふっ…りょーかいっ。」

オセロの数がキチンと合っているか

など確認していく

まったくいちいちこまめなヤツだ

古泉「さあ出来ましたよ。僕が先手でいいですね?」

責め…いや、先手かよ。

まあいい、ジャンケンの手間が省けたと思えば容易い事だ。

キョン「だァ…そうくるかぁ…」

古泉「ふふっ…その気になってくれましたね」

気が付けばオセロに熱中してる自分がそこにいた

たかだかオセロなのに…あなどれん、脱衣の力っ!

古泉「おや、接戦でしたね。どちらが勝ったのかな?ふふっ」

俺にはその場が黒一色にしか見えなかった


キョン「数えるまでもないだろう、お前の勝ちだ」

古泉「それは嬉しいです。では……」

キョン「わかってるわかってる。黙って脱がせてくれ。」

俺はカッターの第二ボタンから下に向けて次々とボタンをはずしていった

そして脇から手へ、白い布を剥いでいく

当然上半身はシャツ…ではなく裸だ

こんな急遽なイベント、考えもしてなかったからな…

古泉「いい体していますね。汗のかき具合が素敵ですよ。」

キョン「そうか…よかったな。」

俺は古泉の挑発だかなんだか解らない言葉をスルーし2戦目に入ろうとしていた

キョン「今度は俺が先手か。」

パチン!

まずはありきたりな一手

古泉がここでどこへ置いてくるかだ

キョン「…おい、まだか?」

珍しく古泉が打ち詰まっていた

…いや、初回からそれはおかしいだろう

古泉「すみません。ついつい見とれていました。」

見とれてたって…もしかして俺の体にか?

まったく何考えてるかわからん、コイツは…

キョン「よし、これだけ角を取れば俺の勝ちは決まったな。」

古泉「ふふっ見事です。」

反論する姿勢を見せる事なく古泉は着々と第一ボタン・第二ボタンと外していき

そのままカッターシャツの中に手を引っ込めると

下からめくるように押し上げられたカッターシャツは肩を伝い

やがて頭から勢い良く脱ぎ捨てられた

古泉も俺と同じく上半身裸であった

肉付きも悪くなく、かつスマートな体

こういっちゃなんだが…不覚にも色っぽいと思ってしまった……不覚じゃないかっ!

早ながら決着が近づいてきた第三戦目…ここは負けれん

パチン!

古泉「やっぱり裸は気持ちいいですね。」

パチン!

キョン「気色の悪いことを言うな。」

パチン!

古泉「そういえば涼宮さん達、もうすぐ戻ってきますね。」

パチ…

キョン「…な、なんだと?!」

古泉「時間的にもホラ、ふふっ。」

キョン「こ、こんなトコをハルヒに見られたらどうなると思うんだ!
              "そんな関係"だけではすまされないぞ!」

古泉「まぁまぁ、落ち着いて下さい。」

冷静なのか事態がわかっていないのか古泉は笑顔を崩さなかった

白と黒が綺麗に散りばめられたオセロ板

…思ったより結構楽しめたな

古泉「どうです?"おあいこ"ってことで
      今回は引き分けにしましょうか。」

キョン「ああ、さすがにハルヒ達にこんな姿は見せれんぞ」

"おあいこ"と言い放ったにも関わらずなぜか学生ズボンを脱いでいく古泉

ちょ…ちょっとまてっ!

キョン「おあいこはどうした?!」

古泉「ですから、お互いズボンを脱いでおしまいっと。ふふっ。」

俺は仕方なく学生ズボンを脱いだ

昼間からトランクス一丁ってそこらの親父と変わりないではないか…

古泉「やはり肉付きがいいと裸でも様になっていますね。」

キョン「お前こそなかなか似合ってるぞ」

俺なりには皮肉を言ったつもりなのだ…が

古泉「そうですか…?」

いつもの笑みから少しマジメな顔になったのは俺の思い違いに違いない

…違いない。違いない。

古泉「ほら、外の風景が綺麗ですよ、キョン。」

キョン「お前がキョン…まあ俺はキョンだ。反論できん。」


キョン「…で、どの辺りが綺麗なんだ?」

古泉「わっ!」

──ビクッ!

キョン「な、なにすんだ!?」

俺が窓を覗いたと思うと古泉が急に背中を掴んできた

あやうく落ちそうだったが古泉がガッシリ掴んでいた為大惨事は逃れられた

迷惑なんだかありがたいんだかわからん

古泉「背中…大きいですね。」

キョン「……わかったから離してくれ。」

古泉…まさしく謎の転校生だ

…だが決して悪い奴ではない、それだけは俺が自信を持って言える

古泉「疲れましたか?なんならシャツを着せてあげますよ。ふふっ。」

キョン「ああ、シャツを持って来てくれ。ズボンはもちろん自分で履くぞ。」

古泉「ふふ。それはわかってますよ。
     …勝負についてはまた今度ということで。」

キョン「今度っても…お前にそんな油売ってる暇なんてないだろう。」

古泉「あははっ、それもそうですね。

    ───でも正直…こんなの楽しいとは思いませんでした。」

キョン「ふふ、たまには仕事を忘れて遊ぶのもいいもんだろう。」

ついつい口癖が移っちまったっ・・!

古泉「はい!またお相手お願いしますね。
         …そろそろ涼宮さんが帰ってくるので仕事に移らなくては。」

キョン「ああ…これからもよろしく頼むぜ、古泉。」

古泉「ふふっ、こちらこそ。」


古泉──お前とはまだ長い付き合いになりそうだ


                                    Fin

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