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閉鎖空間な保管庫
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~八話のその後編、キョンの躁鬱~

「…あなたの首筋には一つだけ黒子があるんですね?」
波飛沫が頬や腕に冷たく飛び散るなか、一件落着した話題が途切れた瞬間古泉が笑って俺の首筋を上目遣いで見上げて来る。
なんだ、なんだなんだなんなんだその目付きは。
せめてもう少し普通のいっぱしの雰囲気は醸し出せないのか、古泉よ。
今は海上、涼しく煽る風が古泉、お前の茶色い髪を乱しては妙に白いうなじを俺に見せ付けてくるが、しかし、俺は普通に接しているというのにこの男と来たら。

「…あなたの演技、うまくて驚きました。あれですよ、ベッドで首を締めてきた時」
ああ、そうかい、というか、何故そんなに嬉しそうに話す。さっきから俺の首筋を凝視するのも止めろ。ちくちくするだろうが。

エロにつづく

キョンの躁鬱?

「あなたの演技力もさることながら、僕達の演技も良かったでしょう?…ただ、まさかあのまま本当にベッドで首を締められるとは思いませんでしたが。ましてやその後あんな行為をすることになるとはね…」

顔色一つ変えずに淡々と口から漏れるのは俺を責めているということなのか?
視聴者の皆は腐心に思っていただろうと思うが、昨晩の俺達のいた寝室のあの異様な暗さは、ヘッドランプしか付けていなかったせいである。
あのランプの明度調整は俺がした、古泉をあの部屋に呼んだのも勿論俺だ。事件について話があると言えばすぐに古泉は着いて来た。はからずもベッドのかなりの近さに俺達は爪先を交互に置く様にして向かい合わせに二つのベッドに腰掛けた。
奴の口からさらさらと解き明かされる真相に俺は真剣に聞き入る、振りをした。
そして話が終わったところで腰を上げ、古泉の首筋に手を伸ばし、そのままベッドに押し倒しのし掛かった。
「…で、僕を殺す気ですか?そんなことをすれば彼女の監視が…」

「お前のうなじ、白過ぎる。…みくるちゃんよりな。後、ハルヒのキーパーソンである俺に逆らえば…世界はどうなるか解らない、そうだよな、…古泉」

俺は童貞じゃない。まずは古泉の首筋に顔を埋めながら、Tシャツの上に羽織っている上着を捲った。

「…その通りです。僕はあなたに逆らえません」

本番につづく


「SOS団存続の危機…、仲間割れするわけにはいかないもんな…」

覆い被さった同じ高校生男子の身体はやはり堅い。おとなしく上着を捲られた古泉は薄く微笑んだままの目玉をランプの光に反射させている。
俺のシャツの胸元の飾り紐が古泉の肌に直に揺れて触れる。
抵抗してこない腕がふいに上がり、その紐を緩く掴んで俺の耳元で小さく囁いて来る。これはこいつのいつもの癖だろうが、今は良い意味に働いている。

「…わざわざ胸元を結ばないのは、僕に解かせない為ですか?」

さあ、どうでしょう。俺は男に紐を解かせる趣味は無い。男の指は解いたり脱がせたりする為にあるものだ。
ジーンズを爪先から抜いて、随分と長い足を手で撫でて堪能する。男の身体とは淡白で、案外触るところは限られているもんだ。
白い靴下を下げて丸めて投げ捨てる。俺はサンダルを脱いだだけで着衣している、誰が脱ぐか。いざと言う時言い訳出来ないのはまずい。みくるちゃ…朝比奈さんが来でもしたら、とんでも無いことになる。

「…さっきシャワーを浴びました?香ってますよ…、とんだ計画犯ですね。おみそれしました」

笑う古泉は、普段と何ら変わらない様に見えるが、ただ一つちがうのは全裸だということだった。うなじに掛かる髪をかき上げ、キスしてやると背中に腕を回してくる。
おそらく古泉も童貞じゃないだろう。その予感は俺にとって好都合だった。

挿入へつづく


「…超能力なんか使うなよ、いいな…」

俺も意外と余裕が無い。この島に来た時から計画していたことだったのだから。そうだ、いわゆる確定事項というやつだ。
こんな行為も夏休みの一コマだ。オセロも良いけどな。やはり性衝動は押さえ切れない、例え世界が閉鎖されようともだ。

「…こんな、痛い、酷いですね、あなたは…」

ランプの影になって見えない箇所は今俺と繋がっている。洗面所で貰って来たヘアムースやら乳液やらを活用して肛門を緩ませてから、持参したゴムをきっちり嵌めて、嵌め込んだ。

「古泉…、名前で、呼べよ」

「名前ですね、あなたは………??√⊥∠?…」

お前は長門か?
なんて突っ込みを入れようとしたが、俺は突っ込んでいる場所の熱と感触に大騒ぎでそれどころでは無い。下半身が熱い、キツい、疼く、三拍子揃っている。古泉の肛門は超能力が働いているのか、そこはとんでもない名器だ。

「…もうすぐ終わるみたいですから明かしますが、このセックスは全世界に放送されています」

俺は恐怖と興奮でどうにかなりそうだった。今、なんと?

「…実は涼宮ハルヒの存在はもう既に世界中に知れ渡っているんです。あぅっ、ですから、SOS団行くところ、全て監視されているんですよ、あぅっ、この屋敷全部の部屋にカメラが仕掛けてあります…ああっ」

俺は何も聞かない振りをして、腰を振り続けた。ハルヒが、世界が、知ったこっちゃない。俺はただ獣の様に古泉、お前を喰う。

「まあ、とにかく昨夜は気持ち良かったでしょう?」

俺は船の縁に凭れながら、ちらりと再び古泉のうなじを見た。
やはり、キスマークはついていない様だ。
まぁ、安心した。

「…全世界生放送ってのは冗談だよな?」

「涼宮さんは信用するのに、僕は信用に値しないみたいで、何だか嫌だなあ」

俺は普段は何喰わない顔で日常を送りたいんだ。昨夜やったあとは、小説孤島の鬼に出て来る主人公みたいに白髪になってるかと思ったが、俺の神経は意外と図太かった様だ。
いやいや、気持ち良かったですよ。古泉の身体は。絶対言わないけどな。

「…昨日気になっていたあなたの黒子は、やっぱりきちんとあったんですね。安心しましたよ、ただ、毛が生えているとは…ね」


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